野外劇団楽市楽座 、名古屋公演。

今年のお盆舞台は、オバケの森の奥深く、水に浮かぶまあるい月…  

老いたバッタが様々なオバケに出会い、泣いて笑ってもがきながら死を見つめて死んでいく、愛に満ちた物語。 

京がたり「ひぃさま×藤間勘萃」は、楽日の幕間ゲストで出演させていただきました。

水に浮かび、ゆるやかに回転するお盆舞台。上に立っていると、たちまち不思議な世界に迷い込む。

視界に入る顔も景色も、巡り、戻り、また巡り。

夜風が吹き、掛け声が揺れ、投げ銭の花が咲き、巡り、戻り、また巡り…

オバケの森の奥深く、この世とあの世の境目で、回っているのは自分であり、観客であり、空間全体であり。

回っているのは、生であり、死であり。

三人の類い稀な演者たちが紡ぎ出す、愛に満ちた物語の中で。

一座は名古屋の後は金沢へ、そして福井、長野へと。

年末までの全公演が、天候に恵まれ、千客万来となりますように。